保護入院中の状況の中、VPS立ててGhostと戦った患者の記録
📖著者: ナオ
※ 本記事は実体験に基づく記録です。
病状や入院中の経験について、当時の感情や視点から率直に綴っていますが、あくまで一個人の体験であり、すべてのケースに当てはまるものではありません。また、一部表現にユーモアや比喩を交えていますが、それは深刻さを和らげるための意図であり、病気や関係者を揶揄するものではありません。
当時の入院状況について
私は2025年5月19日から、9月9日まで、約4ヶ月間、医療保護入院を経験しました。
実は、2022年3月や2023年8月、2024年5月にも入院経験があり、今回が4回目の入院でした。
当時は、統合失調症の妄想として保護入院となりましたが、
妄想状態がなく、躁うつの疑いもありました。
当時は、以下の症状が目立ちました。
- 精神不安定の症状
- 起床時間より早く起きてしまう
- 入院期間が長期化することへの不安
- 認知機能の低下の恐れ
主に、患者が自傷他害の恐れがある場合や、治療が必要と判断された場合に適用されます。
この入院形態では、患者の権利と安全を確保するために、法律に基づいた手続きが行われます。
精神不安定の症状
当時の私は、こんな文章を記録に残していました。
いつも頑張りすぎて、精神消耗が入り、頑張らないと社会の役には立てないんだろう。 こんな自分がいてもいいのだろうかとふと不安になったことがあります。
入院中は、このような感情が頻繁に襲ってきて、精神的に非常に不安定だったことを覚えています。
また、長期化する入院生活の中、反芻思考が増え、ネガティブな思考に陥りやすくなっていました。
起床時間より早く起きてしまう
入院中、私は決まった起床時間よりも早く目が覚めてしまうことが多々ありました。
精神症状が不安定な時期には、眠りが回復に向かうため問題ありませんでした。
しかし、精神症状が落ち着くと、早朝に目覚めることも多かったことも事実です。
起床時間21時から、朝6時30分に起床するのが病院の決まりでした。
しかし、その前に目覚めることも少なくなく、医師からは正常の範囲として睡眠薬を処方されなかったため、朝方になるといつも、寝付けられなく辛かった記憶があります。
入院期間が長期化することへの不安
この頃、悩んでいたことは、入院期間が長期化することへの不安でした。
回復しても退院する環境が決まらないと、長期化することは精神病院ではよくあることです。
グループホームが決まらないとか、一人暮らしの人は症状が回復しても、
長期入院で閉鎖病棟だと毎回、疲れてしまうんですよね。
人によっては経済的に苦しむ部分がでますが、保護入院だと患者の意志で退院ではできません。
認知機能の低下の恐れ
入院当時、私が恐れていたのは認知機能の低下です。
初めて統合失調症で入院した時、
認知機能の低下により記憶力が低下し
主治医の名前を忘れたり、ふとした瞬間の記憶が抜け落ちることがありました。
今回も、そんなことがあるのではないかと不安や焦りが生まれていました。
そのため、売店許可が出ると、私はノートを購入し思考ログをまとめることで、認知機能の低下を防げないか模索していた時期があります。
以下は当時のノートの内容を紹介している写真です。


しかし、それが功を奏したのか、認知機能の低下は起こらず、
その結果、スマホやパソコンの使用許可が一ヶ月で使用許可が取れるようになり、回復が早まったのかもしれません。
VPSを立ててGhostと戦った記録
私は何を思ったのかパソコンの使用許可が出ると、はてなブログを最初に書き始めました。
自分の体験を記録することで、認知機能の低下を防げるかもしれないと思ったからです。
しかし、はてなブログのテンプレをカスタマイズするのが面倒で、
何を思ったのかVPSを立ててGhostをインストールし、ブログを書くことを決意しました。
当時の私の記録をそのまま紹介します。
ナースコールは鳴っても、パソコンのエラー(悲鳴)には誰も気が付かない。
いや、普通、精神っ病院の、保護入院って聞くと、静かに療養するイメージありますよね?
でも私、病院で自前のモバイルWIFIフル活用して、ノートPCでVPS立てて、Ghostブログのカスタマイズに没頭してたんですよ。
恐らくそうだったかもしれませんね(躁だけに。ややこしい)
看護師に見つかったら「何この人…」って思われながら、「すごいですねー」って毎回言われていたので、多分、私は普通の患者なんでしょう(多分、いやほんとか?)。
パソコンは5月19日に入院して、7月2日に皮膚科の受診の際に、ついでに自宅により、もってきてその日のうちに医師も許可してくれました。
なんてすばらしい医師なんだ。
妄想がある中、パソコンは必須ですね。わかります。(何言ってるんだこの人は)
ちなみに一か月ぐらいは、ネットの使用許可は下りてませんのであしからず。
Ghostとの壮絶なバトル(VPS設定、Ghost構築、DBエラー)
Ghostってさ、オープンソースのブログプラットフォームで、
シンプルでカッコいいんだけど、テーマのカスタマイズがまあ大変。
CSSいじってるうちに「これ、私のブログだよな?」って迷子になる瞬間が何度もありましたね、
もうAIに投げてモック作ってもらったほうが早いんじゃないかなって思う瞬間、本当、何度もありました。
(元デザイナーって嘘だろって思いますよね、はい笑)
MySQLが不安定でデータベースぶっ壊れそうになった時は、マジで心拍数あがりました。バックアップ? 取ってなかったです(笑)。
でも、なんとか復旧して、トップページに新着記事バッチリ並べた時の達成感、半端なかった。
後、カスタムのページネーションが難しくて情報が薄かったので、 そこのカスタマイズや、目次問題で、英語の見出しじゃないと飛ばないから、 見出しのID属性に数字を連番でいれるJSを作ってTodbotを利用して対応しました。
私の臨機応変さがここに出てますね笑
病院でブログ書く意味
なんでこんな環境でブログ書いてるかって?
単純に、頭の中のアイデアを吐き出さないとパンクしそうだからです。
Ghostで社会的なテーマ書いたり、Qiitaで技術ネタ書いたり、Xで音楽の話呟いたり。
全部、私の「生きてる証」みたいなものです。
入院中でも、こうやって何か作ってる時間って、なんか自由を感じるんです。
…個室で外に出られないフラストレーションが創造性を生むって何か皮肉ですよね笑
最後に
入院中でも、VPS立てて、Ghostと格闘して、ブログ書いてる私。
でもみんな抱えている問題だと思ってます。
今回はたぶん、一般の人が見てあるある過ぎてつまらないなって重かったかもしれません。
なぜかというと医師も患者も看護師さんも不思議に思わないからです。(怖いw
きっと、普通過ぎるんですね笑
日常のただの日記だと受け止めていただければ嬉しいです。
2025年7月30日の時点では、任意入院に変わっています。
Ghostの奮闘記録はこちらです。(技術的なことはこちらでに載せています。)
まとめ
今回は、私が医療保護入院中にVPSを立ててGhostと戦った記録を紹介しました。
私のテンションがおかしかったのは間違いありませんが、
メタ認知の一環として、自分の行動を客観的に捉え、記録することができました。
プログラミングはメタ認知を鍛えるのに非常に有効な手段であると改めて感じました。しかし、フロー状態が続くため、躁状態に近い感覚になることもあり、注意が必要だと感じています。
Ghostは、オープンソースのブログプラットフォームで、シンプルでモダンなデザインが特徴です。
これらを組み合わせることで、自分専用のブログ環境を構築できます。
次回予告「ちょっと待って、それ本当?」──情報に流されない自分を育てる「メタ認知」の話
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次回は、情報リテラシーと絡めながら、メタ認知の重要性に付いて解説していきます。
私がなぜ、認知機能やメタ認知に注目しているのかについても触れていますので、ぜひご覧ください。